懐炉日記「みかん」
平成29年11月25日土曜日
立ち寄ったコンビニの駐車場の傍らがみかん畑であった。
冬の日の早い斜陽がみかん畑を照らしている。
蜜柑畑 今日の陽射しを貯える
官能短歌「艶話」
職場の同僚から呼び出されて退勤後に喫茶店にいる。
呼び出した当人は未だ来ない。
女子のことなので、退勤後に改めて人に会うともなれば身支度があるのだろう。
一杯目のコーヒーを飲み終えた所で彼女が現れた。
コーヒーを飲み終えていたので場所を帰ることにした。近場の居酒屋で御飯を食べながら話を聞く。なんてことのない仕事の愚痴であったが、酔いが回るにつれて話は寝所の話となった。
彼氏の床技の至らなさを散々と聞かされる。
もつれた裸体が目に浮かぶような肉薄した描写に赤面する。
まだまだ話し足りない様子である。艶話は次の店へと持ち越しとなった。
ぬばたまの闇の寝所に絹糸の
撚るがごとくに指を絡める
懐炉日記「冬紅葉」
平成29年11月24日金曜日
昨日の休日と明日明後日の土日の中日となる金曜日。
なんてことのない平日であるが、巷は少しわくわくしているように見える。
桜の木は真っ赤に紅葉していた。
落葉をかき集める人がいる。
冬にはすべての葉が落ちる。
まだまだ葉は残っている。
今後の苦労が偲ばれる。
冬紅葉 燃える季節の残り火や
懐炉日記「冬の朝」
平成29年11月21日
雲一つない天気。
朝日が眩しい。
落葉樹はハラハラと落ちる。
私は朝のコーヒーを飲み終えた。
昨晩夢を見た。
眠っているのに眠気に襲われる。
このままでは眠りが深くなりすぎる。
不安になって何度も目を覚ます
という夢。
ナンキンハゼの緑や赤の朝日かな