官能短歌「艶話」
職場の同僚から呼び出されて退勤後に喫茶店にいる。
呼び出した当人は未だ来ない。
女子のことなので、退勤後に改めて人に会うともなれば身支度があるのだろう。
一杯目のコーヒーを飲み終えた所で彼女が現れた。
コーヒーを飲み終えていたので場所を帰ることにした。近場の居酒屋で御飯を食べながら話を聞く。なんてことのない仕事の愚痴であったが、酔いが回るにつれて話は寝所の話となった。
彼氏の床技の至らなさを散々と聞かされる。
もつれた裸体が目に浮かぶような肉薄した描写に赤面する。
まだまだ話し足りない様子である。艶話は次の店へと持ち越しとなった。
ぬばたまの闇の寝所に絹糸の
撚るがごとくに指を絡める